朝起きてすぐはちみつをひとさじ!寝覚めの甘い習慣がもたらす健康効果
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朝、目覚めたばかりなのに頭がぼーっとしてなかなか動けない…そんな経験はありませんか?実は、はちみつには朝の寝ぼけた脳を目覚めさせる即効エネルギーと、体に嬉しい豊富な栄養成分が詰まっています。忙しくて朝食をゆっくり取れない日や食欲がないときでも、はちみつをひと舐めするだけで必要なエネルギーを無理なくチャージできるでしょう。本記事では、朝一番にはちみつを摂ることの健康効果について、やさしく解説します。
朝一番のはちみつで脳にエネルギーチャージ
脳はエネルギー源としてブドウ糖しか利用できない臓器です 。睡眠中も脳はエネルギーを消費しますが、朝にはそのブドウ糖が不足しがちになります。そこで、起き抜けにはブドウ糖を補給してあげることが大切です。はちみつならそれが手軽にできます。
はちみつの糖質は主成分がブドウ糖と果糖という単糖類で、消化の必要がないため体に入るとすぐにエネルギーに変わります 。一方、一般的な砂糖(ショ糖)はブドウ糖+果糖からなる二糖類で、吸収するにはいったん消化分解が必要です。そのため同じ甘味料でも、砂糖よりはちみつの方が早く効率よくエネルギーに変換できるのです 。朝一番にはちみつをひとさじ摂れば、寝ぼけた脳の細胞に即座に燃料が行き渡り、頭がすっきり目覚めてくれるでしょう 。脳に十分なエネルギーが供給されることで、実際に集中力の向上や疲労軽減につながったとの報告もあります 。ちなみに、スポーツの後や夏バテ対策に「はちみつレモン」を飲む習慣があるのは、はちみつの即エネルギー補給効果とレモンのクエン酸による疲労回復効果を組み合わせた理にかなった方法だからです。
はちみつはまさに「栄養爆弾」!
はちみつは単なる甘味料ではありません。その糖分以外にも、有機酸やビタミン類、ミネラルなど体に必要なあらゆる栄養素がぎっしり詰まった、まさに「栄養爆弾」と呼べる食品です 。しかも、それらの栄養素は体に吸収されやすい形で含まれているため、効率よく栄養補給ができます 。
例えば、はちみつには以下のような栄養素が含まれています :
- 有機酸類(クエン酸、グルコン酸、コハク酸 など)
- 酵素類(アミラーゼ、グルコースオキシダーゼ など)
- ビタミン類(特にビタミンB群: ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン(ニコチン酸)、葉酸、パントテン酸、コリン など)
- アミノ酸(20種類すべてのアミノ酸)
- ミネラル(カルシウム、鉄、銅、マンガン、カリウム、マグネシウム など27種類)
- 抗酸化物質(ポリフェノール など)
さらに、はちみつに含まれるグルコースオキシダーゼという酵素は殺菌成分である過酸化水素を生み出し、細菌の繁殖を抑える働きをします 。この天然の抗菌パワーによって、はちみつは喉の痛みを和らげたり傷の手当てに使われることもあるほどです。ポリフェノールなどの抗酸化成分には細胞の酸化(いわゆるサビ)を抑える作用があり、老化の予防や生活習慣病リスクの低減に役立つとされています 。特に、はちみつの中でもソバはちみつやマヌカハニーは抗酸化力が非常に高いことで知られており、アンチエイジング目的で取り入れる方もいます 。グルコン酸などの有機酸やオリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に寄与します 。そのほかビタミンやミネラル、アミノ酸も体の機能維持や美容に幅広く貢献してくれます。
このように様々な栄養が少しずつ詰まったはちみつは、一日の始まりに摂る栄養補給源として理想的だと言えるでしょう 。まさに天然のサプリメントと呼ぶにふさわしい存在ですね。
朝のはちみつ習慣を楽しむコツ
朝にはちみつを摂る習慣は、実は世界各地で昔から親しまれています。例えば、美食の国フランスでは朝食にパンとはちみつを合わせるのが定番で、宿やホテルの朝食でははちみつの小瓶がジャムと一緒に何種類も並ぶほどです 。はちみつにもレンゲやアカシア、ソバ、クローバーなどさまざまな種類があり、風味も香りも異なります。お気に入りのはちみつを見つければ、「今日はどれにしようかな?」と朝の楽しみも増えるでしょう。まずは起き抜けにスプーン一杯のはちみつを舐めてエネルギーをチャージし、その後にパンに塗ったりヨーグルトにかけたりシリアルやオートミールに混ぜたりして、朝食の一部として楽しんでみてはいかがでしょうか。
食欲がない朝でも、コップ一杯の白湯やハーブティーにはちみつを溶かして飲めば、胃に負担をかけずにエネルギーと栄養を摂ることができます。お好みでレモン汁を数滴たらしてハニーレモン白湯にすれば、ビタミンCも同時に摂れて一石二鳥ですね。また、寒い季節には冷たいヨーグルトの代わりに温めた豆腐にハチミツをかけてみるのもおすすめです 。体を冷やさず、優しい甘さで栄養補給ができます。
さらに、ほっと一息つきたいときにはお砂糖の代わりに紅茶やコーヒーに少量のはちみつを入れてみるのも良いでしょう。はちみつは白砂糖と比べてカロリーこそ大差ありませんが、ビタミン類やアミノ酸を含む分栄養価が高く、血糖値の上昇も緩やかだとされています 。また、はちみつは砂糖より甘味が強いため、少ない量で同じ甘さを感じられるのも利点です 。
なお、いくら体に良いとはいえはちみつも糖分であることに変わりはありません。摂りすぎは血糖値の急上昇や肥満・虫歯のリスクにつながるため注意が必要です 。一日あたり大さじ1杯程度(約20g)を目安に、毎日コツコツ取り入れるのが理想的です 。また、1歳未満の乳児には絶対に与えないでください。乳児ボツリヌス症を引き起こす恐れがあるため、厚生労働省も1歳未満の幼児にはちみつを避けるよう呼びかけています 。
まとめ
朝起きてすぐにはちみつをひとさじ摂れば、即効性のエネルギー補給で脳を目覚めさせ、豊富な栄養素を一度に取り入れることができます。健康的な一日のスタートに、ぜひコーヒーやトーストとともにはちみつ習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。甘くておいしいひとさじのはちみつが、毎朝のあなたを元気にしてくれるはずです。