冷え性改善の基本は「食べて燃やす」こと。はちみつはその習慣を支える小さな味方

手足が冷たい、夕方になると体の芯まで冷える、夏でも足先だけ冷える。そんな冷えに悩む女性は少なくありません。厚生労働省の女性向け情報では、働く女性の6割が冷えを訴えており、朝食抜き、食事量不足、運動不足、痩せ型による筋肉量不足などが、冷えを深める要因として挙げられています。つまり、冷え対策は「体質だから仕方ない」で終わらせるより、まず生活、とくに食べ方を見直すことが大切です。

冷え対策の中心は、外から温めることより「内側で熱をつくれる体」に整えること

冷え対策というと、靴下やカイロを思い浮かべがちですが、体はもともと食事による産熱身体活動で熱をつくっています。厚労省の情報では、総エネルギー消費量は大きく基礎代謝、食事誘発性熱産生、身体活動量で成り立ち、一般的な食事でも1日の消費エネルギーの約1割が食事による産熱にあたります。だから、冷え対策の中心は「何か特別な食材をとること」より、きちんと食べて、熱をつくり、筋肉を落とさないことだと考えるのが自然です。

まず見直したいのは、朝食を抜かないこと

冷えやすい人ほど、朝をコーヒーだけで済ませたり、食べないまま出かけたりしがちです。でも、厚労省系の女性向け情報では、朝食は寝ている間に下がった体温を引き上げ、代謝を上げて、日中の冷え改善にもつながる大切な習慣だとされています。朝ごはんを食べるだけでも、体は「これから動く時間だ」と切り替わりやすくなります。

朝は「たんぱく質+糖質」で、ちゃんと熱をつくる

冷え対策を食事で考えるなら、朝はたんぱく質と糖質を一緒に入れるのが基本です。たんぱく質の消化によって熱が生まれ、冷えの予防や筋肉量の維持にも役立つと案内されています。また、同じページでは、冷え対策としておすすめの朝食はたんぱく質+糖質を組み合わせたメニューだとされています。卵やヨーグルト、チーズ、豆乳などのたんぱく質に、ごはんやパン、オートミールなどの糖質を合わせる形が、いちばん現実的です。

「食べすぎないように」が、冷えを強めていることもある

冷えやすい女性の中には、食べる量そのものが少なくなっている人もいます。最近では、働く女性の「新型栄養失調」が問題になっており、摂取カロリー不足に加えて、たんぱく質や炭水化物、鉄などが不足しやすく、冷え、だるさ、片頭痛、気分の落ち込みなどの不調につながるとされています。冷え対策の土台は、食べないことではなく、必要なものをきちんと食べることです。極端に糖質を抜くより、体が熱をつくれるだけの燃料を入れるほうが大切です。

温活の食事は、「温かいもの」と「熱をつくりやすい食材」を重ねる

体を温める食材として、肉や魚などのたんぱく質食材、根菜類、味噌や納豆などの発酵食品、ナッツ類などがあげられます。冷えが気になる日は、サラダだけで終わるより、汁物をつける、温かい朝食にする、根菜や発酵食品を使うといった食べ方のほうが向いています。特別な“温活フード”を探すより、毎日の食事を少しだけ温かく、たんぱく質多めに寄せるほうが続きます。

そこで蜂蜜。主役ではないけれど、続けるための助けにはなる

蜂蜜は、冷えを直接治す主役ではありません。食品成分表では、はちみつは100gあたり炭水化物81.9gで、主成分はぶどう糖と果糖、たんぱく質は0.3gです。つまり、蜂蜜そのものは筋肉の材料にはなりません。けれど、朝食や間食を食べやすくする甘みとしてはとても優秀です。プレーンヨーグルトに少し、トーストに少し、温かい豆乳や牛乳に少し。そうやって、たんぱく質や炭水化物を含む食事を「ちゃんと食べる」助けにするなら、蜂蜜は冷え対策の良いサポート役になります。

冷えが気になる日におすすめの、蜂蜜の使い方

おすすめは、蜂蜜だけをなめることではなく、食事に重ねることです。たとえば、朝なら「ヨーグルト+蜂蜜+ナッツ」、あるいは「トースト+蜂蜜+ゆで卵」。午後なら「チーズやナッツに少し蜂蜜」。夜なら「温かい豆乳や牛乳に少し蜂蜜」。どれも、蜂蜜を主役にするというより、食べて熱をつくる習慣を無理なく続けるための工夫です。

まとめ

冷え性改善の基本は、何かひとつの食材に頼ることではありません。朝食を抜かないこと、たんぱく質と糖質を一緒にとること、極端な食事制限をしないこと、温かいものを選ぶこと。つまり、食べて熱をつくり、燃やせる体を保つことが中心です。その中で蜂蜜は、冷え対策の主役ではなく、朝食や補食を続けやすくしてくれる小さな味方です。蜂蜜の役割は「治すこと」より、整える食習慣を続けやすくすることにあります。

※なお、冷えが強く続く場合や、だるさ、体重変化、便秘などを伴う場合は、甲状腺機能の低下など別の要因が隠れていることもあります。食事を整えても改善しないときは、医療機関に相談することも大切です。

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